1976年にオーストリアのウイーンで設立し、
自身の名前をそのままブランド名にした”HELMUT LANG(ヘルムート ラング)”。
1986年にパリで行われたウイーン展でコレクションデビュー、
その後、翌年の1987年にプレタポルテコレクションデビューし、
確立したミニマリズムを継承し、「ミニマリズムの旗手」とも呼ばれる。
シンプルで高級感があり、
機能性が高いなどのモノトーンベースで、
ミニマルな手法のシャープなスタイルを提案しているのが特徴。
素材・デザインへのこだわりやリアルクローズとしての機能性を重視し、
シンプルながらもエッジの効いたこだわりのあるアイテムを多数展開。
HELMUT LANGがミニマリズムの旗手と呼ばれるようになったのが、
1980年代後半から1990年代。
90年代を代表するデザイナー、
Martin margiela(マルタン・マルジェラ)と同時期に活躍。
1980年代前半は、
日本も同様派手で大量消費の時代が続いていたためその反動を受けてか、
派手な装飾などを排除し、シンプルなデザインが主流となりました。
この風潮は世界の大多数のデザイナーに大きな影響を与えた転換期とも言われ、
この時代のファッションは、ミニマリズムを始め、
グランジファッションやヒップホップなど、
着た服をすぐに消費してしまうのではなく「1着の服を長く着続ける」という事を提案。
その筆頭になったのが、HELMUT LANG。
1997年からはPRADA(プラダ)に売却し、拠点をニューヨークに移動。
彼がデザイナーになったきっかけは、
自分で作って着ていた服が友人の間で評判になり、
結果として服を売ることで生計を立てることになったからだそうで、
「本当はアーティストになりたかった」と、ファッションマガジンのインタビューで語っている。
現在も、個展で彫刻作品を発表し世界観を広げている。
書けば書く程奥行きが有り、
“HELMUT LANG”というブランドは面白い。
90年代のアイテム等は、Vintage HELMUT LANGとして今また評価され、
当時のシルエットのファンも多く、
又、新しく好きになる人も多いだろうと思う。
本日は、そんなHELMUT LANGより、
90′s Monogram Logo Polo Shirt(90年代 モノグラム ロゴ ポロシャツ) のご紹介です。
コチラは90年代のHELMUT LANG。
シンプルなポロシャツですが、
モードな要素も感じる、贅沢な1着かと。
上質なBLACKボディに、白色で刺繍されており、
このロゴの大きさや刺繍を入れる場所のバランス感覚が凄く重要かと。
ボディの質感やロゴの大きさ、色等、
そこまでのステップも考えると、
たかがポロシャツで終われない魅力を感じてしまう。
そこに様々なセンスとバランス感覚的な要素が必要不可欠で、
そんなプロダクトを見ると惹かれる。
無地Tシャツのワンポイントと言えど侮れない。
表面に細かな凹凸がある”鹿の子”生地を使用。
鹿の子の織り方は、面ではなく点で肌と触れ合っている為、
通気性が良く風通りも良いのでコレからの時期、涼しいのが特徴です。
ブラックボディなので、何度も、着て、洗濯してを繰り返し、
色がフェードし、アタリが出て表情が変わりカッコ良く経年変化する風合いもGood◎
チノやスラックス等の大人っぽいアイテムとポロシャツを合わせる感じも、
僕的にはカッコ良いかなと。
大人なポロシャツのスタイルで、
ボタンを開けて、開襟っぽく着るのもアリかと。
カラーパンツやワークパンツに、
VANSやCONS等で合せるスケートスタイルや、
Vintageデニムで合わせても古着に寄り過ぎず、
ブラックパンツとキャップなんかで合わせて”BLACK on BLACK”なスタイルCOOLだと思います。
昔から個人的にも好きで、
意外と街を見回しても着用されている方も少ないポロ。
しかも、90’sのHelmut Langは、
お好きな方はお好きなニッチなラインにはなりますが、
Martin Margielaと同様、
“NEXT VINTAGE”に価するブランド。
Polo好きの方、
是非。