Maison Martin Margiela ⑩
Shawl Collar Knit
Martin Margiela(マルティン マルジェラ)は、
数々のコレクションでも世界的に有名なブランド。
現在は、ジョンガリアーノが、
クリエイティブ ディレクターとしてMaison Margiela(メゾン マルジェラ)
として展開しているが、
Martin Margielaがデザイナーとして活動していた時期のアイテムのファンが堪えないのも、
やはりきちんと作り上げ、新しく斬新で記憶に残る発信をしてきたからだと思う。
そして、Martin Margielaの象徴とも言われる、カレンダータグ。
数字が並んだ、アイテムに付随タグの事ですが、
それぞれの数字はラインを意味しており、
マルが数字につけられ、
そのマルで囲われた数字がその服のラインと言った表現方法を使っております。
例えば、「14」は、 男性のためのワードローブ。
「22」は、女性と男性のための靴のコレクション。
コチラの「10」は、男性のためのコレクション。
と言う意味合いになっている。
Martin Margielaは自身のブランドに付けるタグをあえて外しやすく、
四つ端を仮縫いとして止めており、何故この仕上げにしたのか。
それは、「服にはブランド力ではなく服自体の価値を感じて欲しい」
というデザイナーの意志があり、もはや取れた方が本望。
ブランドネームだけに惹かれて服を買うのではなく、
本当にデザインや質など服の本質的な部分に魅力を感じて買った方が、
よりその1着を大切にし、服を楽しめる。
そんなMartin Margielaのスタイルって、ただ単純にカッコ良いと思います。
本日は、そんなMaison Martin Margiela ⑩(メゾン マルタン マルジェラ 10)より
Shawl Collar Knit(ショールカラー ニット)のご紹介です。
コチラ、2006年に発売された、
Made in ITALY製のニット。
LANA-WOOL 100%を使用した、
暖かみがあり、柔らかく編まれたショールカラーデザイン。
ウールの持つ、チクチクする肌触りでは無く、
Tシャツの上にさらっと着れる着心地の良さがございます。
首元には一つボタンでタイトに留める事が可能。
留めて着ると、モードと言うか、尖っていると言うか…
そんな雰囲気で。
留めずに着ると、
ビンテージのミリタリーを匂わせる、ショールカラーの雰囲気もまたCOOL。
ショール部分が薄手のものよりは、
ネック部分はしっかりと編まれ、ボリュームある位が、
このニットは文句無しな仕上がりかと。
カレンダータグの縫い糸も同色なので、
付けたままでも目立たず、主張し過ぎない感じも良いですよね。
サイズはSMALL表記ですが、タイトなシルエットでは無いので、
敢えて、DickiesやCarhartt等のワークパンツで、
VANS、CONS等のスケートシューズで外す感じもめちゃくちゃCOOL。
勿論、ウールスラックスや細身のパンツとも、
さらさらっと合わせて頂くだけで良いのかなぁと。
シンプルですが、どこかMartin Margielaらしさと言うか、
一癖加えたそのセンスと上品なユルさと雰囲気のバランスが凄く好きで
ハイブランドでこんな落とし込みの出来るブランドは探すと無いなぁと思います。
流行り廃りなく、
ずっと愛用して頂ける上質なニット。
是非。